劇場アニメ『ベルサイユのばら』完成披露試写会:沢城みゆき、平野綾、豊永利行、加藤和樹、黒木瞳、吉村愛監督登壇。サプライズで登場の原作者・池田理代子に登壇者も大興奮

革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子の代表作「ベルサイユのばら」。1972年より「週刊マーガレット」(集英社)で連載され、現在累計発行部数は2000万部を突破。連載中から読者の熱狂的な支持を集めた同作は、宝塚歌劇団による舞台化やTVアニメ化など、多方面で社会現象を巻き起こし、少女漫画界に不滅の金字塔を打ち立てた。

その不朽の名作が2025年1月31日(金)、完全新作での劇場アニメ化が決定。連載開始から50年以上の時を経てなお、全く色あせない『ベルサイユのばら』の世界。そしてオスカルたちの生き様。その物語が新たな劇場版となって幕を開ける。

そして公開目前の12月8日(日)、都内にて劇場アニメ『ベルサイユのばら』完成披露試写会が開催され、キャストの沢城みゆき、平野綾、豊永利行、加藤和樹、そしてナレーションを務めた黒木瞳、吉村愛監督が登壇。さらに登壇者たちをも興奮させた、原作者・池田理代子もサプライズ登壇!一足先に作品を鑑賞したファンとともに池田氏のバースデーもお祝いした。


「最初の収録から3年経った。”本当にこの時が来たんだ”といま皆さんを前に実感している」と話した沢城みゆき(オスカル役)。平野綾(マリー・アントワネット役)とのシーンは「ずっと一緒に録れた」「隣に相手がいるというのは大きな安心感があった」という沢城だが、最初に台本を読んだ時に「フランス万歳」というオスカルのセリフを見て、「これがちゃんと言えないと作品は完成しないと大きなプレッシャーがあった」というが、「貫いた意志の先の”フランス万歳”を言えたと思う」と胸を張った。

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マリー・アントワネット役の平野綾は「歴史のある大きな作品でプレッシャーとの闘いだったが、ファンの皆様も納得していただける作品になったと思う」と話し、沢城みゆきとは「十代の頃からずっと一緒にやっている」「境遇も似ている大好きな彼女と、オスカルとアントワネットとして一緒にできた事がすごく嬉しい」と笑顔を見せた。

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アンドレ役の豊永利行は「最初にお話しいただいた時に”アンドレ〜!?”と驚いてしまった」と振り返り、「まず歌の収録があったので、これから録るアンドレ像との齟齬がないように気をつけて収録に入った」と話した。ナレーションの黒木瞳とは子役時代に親子役を演じた事があるとのまさかの縁も明かしつつ、終始会場を盛り上げていた。

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一方で、一人での収録が多かったというフェルゼン役の加藤和樹は「(収録は)孤独との闘いだった」と笑いを取りつつ、「平野さんとは共演経験もあり、みなさんのキャラクターは常にそばにいるイメージで臨む事ができた」と話し、「男泣きのシーンでは感情が止まらなくて困った」とも振り返った。 「オーディションの時から考えると、いまこのような場に立たせていただけるとは思いもしなかった」「普段は舞台でお客様を目の前で演じているので、作品が完成して時間が経って皆さんのもとにお届けする経験は不思議な感じだが、皆さんの表情をみて”ああ待っていて下さったんだな”と感じている」と感慨深げに話した。

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ナレーションとして参加した黒木瞳は「本当に大好きな作品。美しくも切ないこの物語を早く皆さんに観て頂きたいと思っていたので今日は嬉しい」と感想を述べた。本作への参加に至った経緯について「ベルばらが新作アニメ化されると聞いて自分から手を上げた」「”わー”という民衆でも良いから出させて欲しいとお願いした」とその経緯を告白。これには登壇者一同が驚きの声を上げる中、「すごく幸せな日々でした」と笑顔を見せた。
15歳の時に宝塚の舞台を観て『ベルばら』が大好きになり、マリー・アントワネットの人生の軌跡をめぐるフランス旅行にも何度も行っているという黒木は「あの出会いがあったからこそ、いまこうしてエンターテイメントの世界に身を置いていると言ってもいい」「宝物のような作品」とその思いを語った。

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吉村愛監督は「企画からいうと9年かかって、ようやく今日を迎えられて感無量」「わたしも原作が大好きなので、原作の表現をそのままアニメにして動かしたいという思いがあって、その点を大事にして作った」と話し、黒木の申し出には「びっくりした」「良いんですか!?という感じでした」とその時の驚きを振り返った。

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トークセッションが盛り上がる中、サプライズで登場したのが原作者の池田理代子。これには登壇者も全員感激の面持ち。池田はこの日を迎えたことを聞かれると「これを描いたのは24歳のときだったが、今日作品を観て感じたのは自分の思いがまったく変わっていないこと。自分の信念に忠実に生きること。その思いがいまも変わっていないことを感じ、自分なりに感動している」と話した。
また「長い時間をかけて作ってくださったこと。原作に忠実に作っていただいたこと。お願いしたとある一節を加えてくれたことにも感動している。最後は我が作品ながら泣けてしまいました」と話した。その後には、12月18日に誕生日を迎える池田にサプライズでバースディのお祝い。大きな誕生日ケーキが登場し、沢城から薔薇の花束が贈られた。

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イベントの最後に吉村監督は「50年愛され続けて来た作品に今回新しい形で参加させていただいて、これから先も愛され続ける歴史の一部になれた事は本当に幸せ。この劇場版も愛していただけたら嬉しい」と結んだ。


【作品情報】

不朽の名作『ベルサイユのばら』が、50年以上の時を経て、劇場アニメ『ベルサイユのばら』として2025年1月31日(金)全国ロードショー!これは、フランス革命という激動の時代の中で、それぞれの人生を懸命に生き抜いた「愛と運命の物語」

■STORY

将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。

隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃マリー・アントワネット。

オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ。

容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン。

彼らは栄華を誇る18世紀後半のフランス・ベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる。

■作品名:劇場アニメ『ベルサイユのばら』

■公開表記:2025年1月31日(金)全国ロードショー

■原作:池田理代子

■STAFF:

監督:吉村 愛

脚本:金春智子

キャラクターデザイン:岡 真里子

音楽プロデューサー:澤野弘之

音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO

アニメーション制作:MAPPA

製作:劇場アニメベルサイユのばら製作委員会

配給:TOHO NEXT、エイベックス・ピクチャーズ

■後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

■CAST:

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ:沢城みゆき

マリー・アントワネット:平野 綾

アンドレ・グランディエ:豊永利行

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン:加藤和樹

アラン・ド・ソワソン:武内駿輔

フローリアン・ド・ジェローデル:江口拓也

ベルナール・シャトレ:入野自由

ルイ16世:落合福嗣

ジャルジェ将軍:銀河万丈

マロン・グラッセ・モンブラン:田中真弓

ナレーション:黒木 瞳

■主題歌:絢香『Versailles – ベルサイユ – 』

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